私がかぜのたみさんの書籍を手に取ったキッカケは、書店でした。

なんとな~く惹かれて本をパラパラと見てみたら、“これは今の私に必要かもしれない”と直感し、そのまま購入に至りました。

今回はAudibleでもKindleでもなく、定価で購入した紙の書籍のご紹介です!(私にしては珍しい)

かぜのたみさんの『低コスト生活』|印象に残った言葉

昨今は“断捨離”とか“ミニマリスト”という言葉が流行しているせいか、極端な思考や行動に走りがちなのかもしれない、と感じています。

私自身、ミニマリストに憧れ断捨離に走った経験あり・・・!

でもよくよく考えて、

ミニマリストになれば本当に身軽で幸福な人生を送れるようになるのか?

と自問してみると、そうとも限らないと思います。

もちろん、ミニマリストの生き方が向いている人もいらっしゃるでしょう。

実際、ミニマリストの方の写真などを見ると、スッキリしていてとても暮らしやすそうに見えます。

しかし、それが誰にとっても“心地よい暮らし”になるかと言えば、意外とそうでもないかもしれません。

故に、「ミニマリスト、ステキ!」「ミニマリストは素晴らしい!」と短絡的な判断をしてしまうことは、けっこう危ないのではないか・・・とも思います。

かぜのたみさんは、ミニマリズムを実践していらっしゃる方だと思うのですが、書籍にはそのような言葉は使われておらず、『低コストライフ』という言葉で表現されています。

ミニマリストと低コストライフの何が違うのか?

ーー私はどちらも実践者ではないので正直よくわからないのですが、初っ端からこのようなことが書かれています。

つまり低コストライフという暮らし方は、単なる節約ではなく、「等身大の自分に立ち返る作業」ということです。〈中略〉私自身の生活をもって研究を重ねた末の実験結果として、少しのものとお金で暮らすこと=本来の自分に立ち返った暮らしにたどり着き、私は今、自分の生活にとても満足して過ごすことができています。

かぜのたみ『低コスト生活』 p.4より

私はここにマーカーを引きながら、新しい感覚に触れたような気がしました。

少しのものとお金で暮らすことが等身大の自分に立ち返る作業になるのか・・・と。

まったくわからない感覚ではないからこそ、私の心に響き、マーカーを引いたのだと思います。

そしてとても深く哲学的だなぁと感じたのでした。

◯%オフや送料無料の罠にハマらないと心に決める

セールと聞くと、つい浮足立ってしまうのは私だけではないはず。

そして「安いから買っておこう」という思考に陥り、ついつい買いすぎてしまう経験は誰にでもあると思います。

これは送料対策も同じで、「送料をかけたくないからあと◯円買わなきゃ」という思考になり、目くじらたてて◯円以上のものを探しているうちに、気づけば時間も食われていた・・・というご経験をされたことのある方は多いのではないでしょうか。

冷静に考えてみると、これはお金と時間の無駄遣いです。自分がお店まで足を運ぶことを考えれば、送料は決して高くない価格です。

送料のために買わないはずの物を買ってしまうという行為は、お店側の罠に引っかかっているようなものです。

かぜのたみさんは以下のように述べておられます。

  • 1000円の20%オフ=200円お得
  • そもそも買わない=800円お得

どちらの方が手元のお金が減らないか、考えてみればわかることです。でもなんだか、200円浮く方が大事な気がして、選択を間違ってしまうのです。

私はかつて、送料=もったいないと思考停止状態だったときがありました。

しかし、送料対策を目的としたお買い物にとても満足したことはあっただろうか・・・そう思い起こしてみると、間違えた買い物になった記憶はあっても、成功した記憶はありません。

セール品も然りです。

かぜのたみさんが仰るように、そもそも買わなければ出費はないわけです。

「買わなくて良いものにはお金を支払わない」「送料は届けてもらうための対価」、と割り切り心に決めることは大事な気がしています。

セールを利用して購入するもの|歯磨き粉と歯ブラシ

私には必ずセールを利用して購入しているものがあります。

それは、歯ブラシと歯磨き粉です。

私が愛用しているこれらの口腔ケアグッズは、決して安くないものたち。

安い時やクーポンを利用して、セールのタイミングで計画的に購入するようにしています。

歯ブラシや歯磨き粉は、在庫を見れば残量が一目瞭然!

管理しやすいからできることでもあります。

以下、私の愛用口腔ケアグッズです。

ホワイトエッセンス クロルフロス50

私が何年も愛用しているクロルフロス

夫婦で愛用しているので、在庫を切らさないようにしています。

残量1になったら、買い足しの合図。

ライオンシステマAX 歯ブラシ

起きてすぐの歯磨きや昼食後の歯磨きには、ライオンシステマAXを使っています。

ホワイトエッセンス クリストホワイト

1日3回の歯磨きの際、私はクリストホワイトを使っています。

色々な歯磨き粉を使ってきましたが、着色汚れ防止にとても効果的だと感じています。

ホワイトエッセンス ブレステック

私は現在42歳ですが、昨年くらいから自分の口臭が気になるときが出てくるようになりました。

女性はホルモンバランスの変化などでも口臭に影響が出たりすると聞いたことがあるのですが、試しに、ブレステックを使ってみることにしました。

高価な歯磨き粉なので毎日利用することはありませんが、口臭が気になるときに使うと驚くほど効果を実感することができます。

約4ヶ月前から使い始めましたが、まだ残っています。

私には歯磨き粉以外のものたちにも、使い始めの日付を書いておく習慣があります。

V-7 ブイセブン コンパクトヘッド 「つまようじ法歯ブラシ」

夜の歯磨きになくてはならない存在、それがブイセブン歯ブラシです。

慣れるまでの間は使い方に苦戦しましたが、歯医者さんで指導を受けながら使い慣れていきました。

今ではこの歯ブラシがない生活は考えられません!

以上、これらは私にとってはなくてはならないモノたちで、ひとつひとつの値も張るので、セール時期に計画的に購入するようにしています。

そうすると、必要数で送料無料価格に到達するので、送料のことを考えずに済むのでストレスフリーです!

断捨離の暴走|知らず知らずのうちに「イケてる圧」の影響を受けている

「イケてる圧」とは面白い表現だなぁと思ったのですが、かぜのたみさんはパン祭りの皿を例にあげて解説されています。

私はシンプルに「パン祭りのお皿、すごく使いやすくて気に入ってる!」でいいんじゃないかと思うのですが、どうも世間では、お気に入り=なんかもっと小洒落たものであるべし、という認識の方が多いようです。

かぜのたみ『低コスト生活』 p.144より

これを見たとき、私はドキッとしました。

なぜなら、少し前までの私がそうだったからです。

実際、パン祭りの皿を処分した経験もあります。でも、処分した理由は覚えていません。

今現在、あのとき使っていたパン祭りの皿と同じ大きさの皿は我が家にはありません。

「あの大きさの皿がほしいなぁ・・・」と思うことはあるのですが、なかなか出会えずにいます。

記憶にないので憶測になってしまうのですが、私はあのとき断捨離の勢いで処分してしまったのかもしれません

それは多分、パン祭りのお皿を使っていたにもかかわらず、勝手なイメージで評価を下げたからなのでしょう。

かぜのたみさんはこのようにおっしゃっています。

知らず知らずのうちに、どこかからの「イケてる圧」の影響を受けていることに気づいたら、無理に合わせず、そっとスルーするくらいがちょうどいい気がします。

かぜのたみ『低コスト生活』 p,145

なるほど。

たしかに!イケてる圧、あるよなぁ・・・。

しかも本当に、知らず知らずのうちに、その影響を受けていることが。

そんな自分に気づけたら、そっとスルーするのが無難なのでしょうね。

まとめ|ここまでお読みくださった皆様へ

かぜのたみさんの暮らしぶりや考え方は、日々様々な物事の影響を受けまくっている私にとって、ブレーキのような役割となってくれました。

ブレーキのような役割、というのは、節約も断捨離に私自身が思考停止で走ってしまいがちだからです。

どちらと印象としては悪くないのですが、思考停止で“我慢”や“考えずに捨てる”となると、実践する意義を見失ってしまい、結果的に継続は難しくなるような気がしています。

かぜのたみさんの行動はとても哲学的です。

「なるほど~!そういう視点があったか・・・!」という発見がいくつもあり、とても楽しかったです。

というわけで、この書籍を手元において、私がこれから片付けをするときには、かぜたみマインドを心の一部に置き、流行や変な圧に流されずに判断したいものです。

もりー

というわけで、最後までお読みくださりありがとうございました!