早見和真さんの世界にどっぷりと浸かった11月。
次から次へと作品を聴きたくなり、最終的にはシリーズ物まで一気に制覇してしまいました。
さらに、金原ひとみさんの作品にも初挑戦。
笑える作品、考えさせられる作品…。
11月は(も?!)、感情の振り幅が激しい読書月間でした。
というわけで今回は、11月にAudibleで聴いた書籍たちの感想をまとめて紹介します。
問題。以下の文章を読んで家族の幸せの形を答えなさい 著:早見和真
メインの登場人物は、小学6年生の長谷川十和。
母のすすめで中学受験に挑む女子なのですが、彼女の心の動きと視点が私の琴線に触れました。
一見は普通の家庭に見える長谷川家。なのに、十和の中にある拭えない違和感…。
そして、文中に出てくる“あの人”とは誰なのか。
伏線が後半で丁寧に回収され、読後感はとても良かったです。
家族の幸せとは何かを考えさせられる一冊でした。
ちなみに、本作で登場する長谷川十和に、後に別の作品で再び出会えます。
情景がふわ~っと立ち上がる瞬間があり、そこから更にストーリーが広がっていく感動を味わえました。
店長がバカすぎて 著:早見和真
『問題。以下の文章を読んで家族の幸せの形を答えなさい 』に感動した勢いで、次に選んだ作品。
Audibleの“おすすめ”や書店でもよく見かけ、ずっと気になっていました。
一言でいうと、とにかく面白い!
主人公・谷原京子ちゃんも、クセ強店長も、とても良い味が出ています。
一見相性の悪い二人ですが、どこか共通点があるようにも感じられる関係性。
また、書店員の苦労や書店業界の現実に触れ、本を買うときは書店で求めたくなる、そんな1冊でした。

出版不況は深刻なのね・・・
新!店長がバカすぎて 著:早見和真
「店長がバカすぎて」の続編。
前作を読んだら、こちらも読まずにはいられません!!
30代女性の葛藤が描かれ、共感できる部分も多くありました。
私的には。
このシリーズのキーワードは“アナグラム”。
今作でもまたアナグラムに翻弄される場面が多く、読者としても一緒に推理したくなる面白さがあります。
身の回りの言葉にもアナグラムが仕掛けられているのでは?と思ってしまうほどです!!
さらば!店長がバカすぎて 著:早見和真
シリーズ最終話です。
この世界にどっぷり浸かっていた私は、物語が終わるのが寂しくなりました。
成長した谷原京子ちゃん、店長の素顔や素性が見えてくる描写が多々あります。

店長は無能な人ではなく、無能なフリをしていただけ?
そんな余韻を残しつつ、答えは明確に語られない終わり方。
読後感がとても良いラストでした。
ナチュラルボーンチキン 著:金原ひとみ
金原ひとみさんの作品に触れのは、私にとってはこれが初めてでした。
静かに始まる物語ですが、途中から空気がガラリと変化します。
色で例えるなら、モノクロから蛍光色を混ぜたカラフルな世界・・・!
物語の進行と共に、主人公・浜野文乃の苦悩と、その背景にある理由が伏線として回収されていきます。
彼女に影響を与えるのは、平木直理という女性です。
真逆の性格と暮らしぶりと言っても良いくらい違うふたり。
だからこそ(?!)・なのか、平木直理との関わりによって少しずつ心を溶かしていく浜野文乃の姿に、そっと応援したい気持ちになりました。
人は人の中で傷つき、
人によって救われる。
そんなことを改めて感じた一冊でした。
登場人物の名前のセンスが良い!
笑うマトリョーシカ 著:早見和真
友人の声に後押しされ、再び早見和真ワールドへ。
雰囲気はどちらかといえば暗く、「店長がバカすぎて」とは正反対の印象です。
同じ作者とは思えないほどトーンが異なり、正直驚きました。
読了感は爽快とは言えません。
政治の世界にまつわるストーリの中で、怨恨・復讐という複雑なテーマに触れたような気がします。

人は誰かをコントロールしているようで、実は自分がコントロールされていた…?
そんな恐怖を感じた作品でした。
まとめ|11月に触れたAudible作品6つ
最後に、今回読んだ(聴いた)作品を、読了感の星を添えて振り返ります。
『以下の文章を読んで家族の幸せの形を答えなさい』 読了感
家族の幸せとは何か?考えさせられる物語。
受験に立ち向かう小6女子とその家族の歩みが、じんわり心に残ります。
『店長がバカすぎて』 読了感
※続編が気になることを含んだ星の数になっています。
軽快で読みやすい1冊。
店長に対する谷原京子の反応がとにかく面白い。
『 新!店長がバカすぎて』 読了感
※続編が気になることを含んだ星の数になっています。
アナグラムの推理要素が楽しい続編。
『さらば!店長がバカすぎて』 読了感
シリーズがついに完結!
谷原京子と店長の関係性の変化が心地よい。
早見和真ワールドに、どっぷりと浸っていたくなる3冊目。
『ナチュラルボーンチキン』 読了感
色彩がどんどん変化していくように展開が激変。
人の痛みと救いが交錯する作品。
『笑うマトリョーシカ』 読了感
怨恨、人をコントロールすること・・・政治の世界を舞台とした、背筋がゾクッとするようなストーリー。
どんどん広がる早見和真ワールドにあっぱれです!
11月は早見和真さんの作品を中心に、笑えるものから人間の奥に潜む感情に触れるものまで、濃密な読書(聴書)時間となりました。
そして、新しく触れた金原ひとみさんの作品にも、大きな刺激をもらいました。
家事や運転の時間が多い私にとって、Audibleはなくてはならない存在です!
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最後までお読みくださりありがとうございまいた!