「耳読」という言葉も、ずいぶん浸透してきました。

私は何年も前から Audible を使っています。

ただ、使い始めの頃は、契約と解約を数回繰り返したこともありました。

その理由は、頭に入ってくる書籍と、そうでない書籍にばらつきがあったからです。

けれど、そんな私も長く使い続けるうちに、いくつか感じることが出てきました。

それは、紙の本にもAudibleにも、それぞれ違った良さがあるということ。

そして、Audibleには“慣れ”の要素もあるのではないか、ということ。

さらにもうひとつ、感じていることがあります。

記憶の残り方は、紙か音声かという違いとは、少し別のところにあるのではないか。

そんなふうに思うようになりました。

紙の本とAudible。

このふたつの読書には、記憶の残り方に違いはあるのでしょうか。

朗読で物語を味わうのも
\また違った読書体験になります/
Audibleで聴いてみる

Audibleは慣れると情景が浮かぶようになる

Audibleを使い始めたばかりの頃、私がよく選んでいたのは、自己啓発本やお金に関する書籍でした。

小説よりも、その方が頭に入ってきやすいと感じていたからです。

使い始めたころは、「ちゃんと理解できているのかな」と思うこともありました。

音声は流れていくものなので、読み返すような感覚がなく、少し不安に感じることもあったからです。

ところが、使い続けているうちに変化がありました。

いつの間にか、小説をメインに聴くようになっていたのです。

そして気づいたことがあります。

自己啓発本などよりも、小説のほうがずっと聴きやすいということでした。

物語を聴いていると、頭の中に情景が浮かぶようになったのです。

登場人物の表情や、街の雰囲気、場面の空気感。

気がつくと、まるで絵本を読んでいるように、頭の中に映像が広がることが増えていきました。

おそらくAudibleは、「慣れ」も大きいのだと思います。

耳から物語を受け取る感覚が、少しずつ育っていく。

私には、そんな変化がありました。

紙の本には文字ならではの良さがある

もちろん、紙の本にも紙の本ならではの良さがあります。

小説はAudibleでもすんなり頭に入ってくるようになりましたが、その分、小説以外の作品は紙の書籍で読むことが多くなりました。

特に、知的好奇心を満たすような作品は、本の中に書き込みをしたり、線を引いたりしながら読むタイプです。

さらっと聴き流したい情報量であれば Audible でも問題ありません。

けれど、少しむつかしかったり、情報量が多かったりする場合は、紙の書籍の方が読みやすいと感じています。

例えば、『養老訓』が最たる例です。

それから、小説で特に感じるのは、名前や地名の入り方です。

登場人物の名前や土地の名前が文字として目に入ることで、「こういう名前なんだ」と自然に理解でき、イメージもしやすくなります。

音として聴く名前と、字面で見る名前とでは、あきらかに印象が変わってきます。

人物像がより立体的になる、という感じでしょうか。

さらに、ページの位置や文章の並び、言葉の形。

そういった視覚的な情報も、読書の記憶を助けてくれることがあるのだと思います。

Audibleは朗読が想像力を助けてくれる

一方でAudibleには、朗読という大きな魅力があります。

声のトーンや話すスピード、言葉の間の取り方。

登場人物ごとに読み分けられた声などが、物語の雰囲気を豊かにしてくれます。

特に印象的なのは、擬音語です。

文字で見る「トン」と、ナレーションの声で聴く「トン」とでは、受ける印象が変わることも多くあります。

自分の想像を少し超えて、物語の雰囲気に近づくような感覚。

そんなふうに感じることがあります。

紙の本では自分で想像する部分を、朗読がそっと補ってくれる。

Audibleには、そんな魅力があるように思います。

声という情報が加わることで、物語の温度や空気感が、より立体的に伝わってくることもあります。

紙の本とAudible、記憶の残り方はどう違う?

紙の本にも、Audibleにも、それぞれ魅力があります。

けれど、読書を続けていて感じていることがひとつあります。

それは、

記憶に残るかどうかは、
紙か音声かという媒体の違いよりも、
書いて残すかどうかの方が大きいのではないか

ということです。

どんなに面白い本を読んでも、時間が経つと内容は少しずつ薄れていきます。

それは紙の本でもAudibleでも同じです。

でも、ほんの一言でもいいから感想を書いてみる。
気になった言葉をメモしてみる。

そうやって自分の言葉で残しておくと、不思議と記憶に残りやすくなる。

私はそんな実感があります。

読書ログというほど大げさなものでなくても構いません。

「この場面が好きだった」「この言葉が印象に残った」――そんな一言でも十分なのです。

書くというひと手間を加えることで、少しずつ自分の中に残っていくのかもしれません。

紙の本とAudible、どちらも読書の楽しみ

紙の本とAudible。

どちらが記憶に残るのか。

どちらの読書方法が私には向いているのだろう。

と長く考えてきました。

けれど読書を続ける中で、ひとつ感じていることがあります。

それは、

紙か音声かという媒体の違いよりも、
その本について自分が何を感じたのかを、
少しでも言葉にして残すことの方が大切なのではないか。

ということです。

ほんの一言のメモでもいい。
気になった言葉を書き留めるだけでもいい。

そうやって書いて残しておくことで、本の時間はただ通り過ぎていくものではなく、少しずつ自分の中に積み重なっていくように感じています。

紙の本でも、Audibleでも。

その時の暮らしに合った形で読書を楽しみながら、これからも読んだ本のことを、少しずつ言葉に残していきたいと思っています。

洗い物や掃除などは
\耳読しながら楽しんでいます/
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もりー

最後までお読みくださり、ありがとうございました☆