Audible(オーディブル)の大きな魅力は、ナレーターによる朗読です。
声のトーンや話すスピード、登場人物の表現で、物語の世界に自然と没入できます。
今回ご紹介するのは、小野寺史宜さんの小説、『タクジョ!』。
作品そのものの魅力はもちろん、ナレーター・金丸由奈さんの朗読が本当に素晴らしいのです。
このようなこともあり、オーディブルで聴く楽しさをあらためて感じさせてくれる一冊でした。
この記事では、オーディブルで聴いた『タクジョ!』の感想をお伝えしていきます。
『タクジョ!』をオーディブルで選んだ理由
私がこの作品を選んだきっかけは、オーディブルのサムネイル画像でした。
- 黄色いタクシーと女性ドライバー
- 主人公が空を見上げる構図
- 手書き風の懐かしいイラスト
思わず目が止まり、

どんな物語なんだろう?
と思い、再生してみることにしました。
軽い気持ちで聴き始めたのですが、気づけばすぐに物語の中へ。
オーディブルならではの没入感を、最初からしっかりと感じることができました。
『タクジョ!』の魅力 ①|主人公・高間夏子の人物像
主人公は、高間夏子(たかま なつこ)。
大学を卒業し、新卒でタクシー会社に就職した女性ドライバーです。
夏子は、新人として日々さまざまな経験を重ねながら、一つひとつの出来事に向き合っていきます。
そんな夏子の魅力は、人との距離感の取り方にあると思います。
上司や先輩に媚びることもなく、無駄に反発することもない。
誰に対してもフラットで、自然体。
その姿勢が、聴いていてとても心地よいのです。
夏子は、私にとってとても理想的な先輩像でした。
こんな人がそばにいたら……と思わずにはいられません。
『タクジョ!』の魅力②|家族関係から見える物語の良さ
また、この物語では、家族との関係性も丁寧に描かれています。
夏子は現在、母親と二人暮らし。
この母親がとても魅力的で、おっとりとしたマイペースな人物です。
母娘のやりとりはどこかあたたかく、聴いていると自然と穏やかな気持ちになります。
一方で、父親との関係も印象的でした。
両親は離婚しているものの、険悪な関係ではなく、どこか穏やかな距離感が保たれています。
そしてある出来事をきっかけに、夏子は父親と再会することになります。
その描写もとても自然で、過度にドラマチックではありません。
誰かに期待しすぎず、でも関係を閉ざすわけでもない。
そんな夏子のあり方に、少し羨ましさを感じました。
オーディブル版『タクジョ!』の朗読の魅力|金丸由奈さんのナレーション
オーディブル版『タクジョ!』で、朗読を担当されているのは、金丸由奈さんです。
この作品は、内容と朗読の相性が本当に素晴らしいと感じました。
物語は、どちらかというと、淡々としたテンポで進んでいきます。
そして、金丸さんの朗読もまた、落ち着いたトーンで穏やか。
このバランスが絶妙で、作品の空気感をより引き立てています。
とくに印象的だったのは、声のやわらかさです。
耳にすっと入ってくるような心地よさで、長く聴いていても疲れません。
それに、登場人物の感情表現も自然で、無理に演じている感じがないのも魅力でした。
Audibleだからこそ味わえる、「耳で楽しむ読書」を、しっかり感じられる一冊です。
耳読におすすめ|『タクジョ!』はオーディブルで楽しみたい一冊
私がオーディブルを利用するようになってから、気づけば1年以上が経ちました。
その中で感じているのは、
紙の本を読む時間も大切ですが、耳で聴く読書にはまた違った魅力があります。
『タクジョ!』はストーリーも難しくなく、タクシーに乗っている情景が、自然と浮かんでくる作品です。
- 家事をしながら
- 移動しながら
- 少し気分を整えたいときに
耳読は、ちょっと退屈してしまいがちな日常を、心地よく彩ってくれます。
『タクジョ!』は、オーディブルで聴くことでより魅力が伝わる作品です。
気になる方は、ぜひ耳で物語を楽しんでみてください。

もりー
最後までお読みくださり、ありがとうございました☆