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12月のAudibleログを振り返ってみると、私が強く惹かれていたのは以下のテーマでした。
11月にどっぷり浸かっていた早見和真ワールドから始まり、後半は宮下奈都さんのやさしい世界観へ。
重たい問いを突きつけられる作品もあれば、心を温めてくれる物語もあり、12月も感情がとても大きく揺れた読書月間だったように思います。
ここからは、12月にAudibleで聴いた(読んだ)8冊を、1冊ずつ振り返っていきます。
ご紹介させていただく作品は、すべてAudible(オーディブル)で聴くことができます。
イノセント・デイズ 著:早見和真
放火殺人罪で死刑判決を受けた田中幸乃を主人公にした物語。
「必要とされたい」という欲求が、時に人を救い、時に破壊へ向かわせるほどの力を持つことを突きつけられました。
誰かを守りたいという気持ちは、命を差し出すことにも、奪うことにもなり得る。
「正義はいくつもあるけれど、真実はひとつ」というような言葉が、読後も強く残っています。
八月の母 著:早見和真
闇の引力の強さを、これでもかと感じる一冊。
読み進めるほどに、誰を信じていいのかわからなくなりました。
人を信じることはある意味“賭け”のようなものなんじゃ・・・?!とすら思ってしまう感覚に襲われました。
読了感は決して良いものではなく、ここで一度、早見和真ワールドから離脱するきっかけとなった作品です。
世界地図の下書き 著:朝井リョウ
事故で突然両親を亡くした少年・大輔(たいすけ)の物語。
引き取られた先での苦しい暮らし、児童養護施設に入ってからの変化に心を揺さぶられました。
私はこの作品から、大人の役割について深く考えさせられました。
大切な人のために「盗み」を選ぶ子どもたち。
「盗みはいけないよ」と、ほとんどの大人は子どもたちを叱るはずですが、子どもたちはいけないことと解っていながら「盗み」を選ぶのです。
大人の役割は「なぜその行動を選ぶ必要があったのか?」と子どもたちの行動の背景に目を向けることなのでは・・・と強く考えさせられた一冊です。
教誨 著:柚木裕子
死刑判決を受けた女性・三原響子と、その遠縁にあたる吉沢香純の視点で描かれる物語。
事実だけを見れば「加害者」でも、背景を知るほどに単純な言葉では括れなくなります。
犯罪者は個人だけの問題ではなく、環境が作ってしまう側面があるという視点に、深く頷かされました。
どうしても生きてる 著:朝井リョウ
正直に言うと、性描写がきつく、途中で離脱しそうになりました。
けれど、それがあるからこそ人間の「闇」がより際立っているのかもしれない。
人は綺麗なままでは生きられない・・・そんな現実を突きつけられました。
金環日食|阿部暁子
闇バイトに手を染める女子大生の選択に、もどかしさと痛みを感じました。
守りたい人がいるからこそ、誤った道を選んでしまう。
多角的な視点で描かれることで、「犯罪者=悪」と一括りにすることの危うさを考えさせられます。
羊と鋼の森 著:宮下奈都
初めて触れた宮下奈都さんの作品。
とても静かで、美しい風景が自然と浮かび上がる描写が印象的でした。
ピアノ調律の世界も丁寧に描かれており、ピアノを弾く私にとっては特別な一冊。
才能があるからこその苦しみ、その影の部分に強く共感しました。
よろこびの歌 著:宮下奈都
宮下奈都さんの世界観に、もう一度浸りたくて手に取った作品。
挫折を経験した高校生たちの、繊細でリアルな心理描写が胸に刺さります。
バラバラだったクラスが「歌」を通して心を通わせていく物語に、じんわりと温かさが広がりました。
まとめ|12月のAudible体験を振り返って
12月は、「必要とされたい」という人間の根源的な欲求と、光と闇の境界線について深く考えさせられる読書体験でした。
様々なテーマに向き合いながらも、最後には宮下奈都さんの作品に心が温かくなりました。
私にとってAudibleは、こうした感情の揺れも含めて、日常の中に物語を溶け込ませてくれる存在です。
来月は、どんな世界に出会えるのか、とても楽しみです!

もりー
最後までお読みくださりありがとうございました!